クズにも千差万別…『クズ攻め』が出てくるBL3選をご紹介!

クズにも千差万別…『クズ攻め』が出てくるBL3選をご紹介!

こんにちは!

今日は「うわっ…この攻め最低じゃん…」と思わず顔をしかめちゃうような攻めが登場する

『クズ攻め』についての特集です。

 

私、4号は、何を隠そうリアルに存在しそうなクズ攻めが大好き!

勿論、古い耽美作品も好きなので、強引でスーパーリッチな攻めも好みです。

 

一口にクズ攻めと言っても、その種類は多種多様。

古のスーパー攻め様でさえも、現在の視点から見るとクズ攻めにカテゴライズされるのかもしれません。

今回は、その多くのクズ攻めの中から、選りすぐりの3作をおすすめさせていただきます!

 

木原音瀬先生/『期限切れの初恋』

 

タイトル 期限切れの初恋 (ビーボーイノベルズ)
作者 木原音瀬
発売日 2013/7/19
出版社 リブレ出版
定価 ¥918

 

エロ度 ★★☆☆☆

シリアス度 ★★★★★

ギャグ度 ☆☆☆☆☆

ほのぼの度 ☆☆☆☆☆

糖度 ☆☆☆☆☆

 

あらすじ

 

地味で内向的な大学生・宇野裕貴は、同期の村上隆人に誘われ、キャンプサークルに入った。

活動を共にする内に、村上に好意を抱くようになった宇野だが、自分と違ってイケメンで人気者、そして同性である村上と交際できる見込みはないと諦めていた。

それから数年後、未だに村上を想い続けていた宇野は、友人の結婚式を機にこの初恋を終わらせようと決意するが、実は村上が借金を重ねて行方不明になっていたことを聞かされる。

自分から恋を捨てる勇気が出ない宇野は、村上に失望するつもりで、ホームレスにまで身を落とした村上を拾ってくるが……

 

お知らせ担当4号のオススメポイント

 

まさかの糖度0%…

人の心の痛みを生々しいまでに描く木原作品の中でも、不条理な恋を正面から描いた作品です。

 

この作品の攻めである村上は、酒や博打で借金を重ねた正統派クズ。

助けてくれた宇野の家から金を抜き取ったり、打算で宇野との関係を保とうとしたりと、その悪行は枚挙に暇がありません。

 

しかし、そんな村上を憎み切れないのは、宇野だけではなく読者である我々も。

濡れ衣を着せられた上での解雇、両親の自殺、婚約者との別離……などなど、華やかな学生時代とは一転して辛酸を舐めつくした村上。

 

パチンコで有り金をすり減らし、人の金を奪いながら自己嫌悪で潰れそうになっている村上を、咎めることは出来ないような気がします。

しかし、だからといって村上の犯した罪や宇野を傷つけてきたという事実が変わるわけでも、許されるわけでもありません。

 

難しいのは、村上のそういった人としての弱さや狡さを宇野が望んでいるということ。

憧れの存在だったかつての村上なら自分と付き合ってはくれないと卑屈な恋心を抱えている宇野は、村上の甘えに傷付きながらも、村上にクズのままでいて欲しいと願います。

 

宇野もまた、村上の全てを許し受け入れる聖母のような存在に見えて、狡くて歪んだ部分を持つ大人なのです。

ホームレスに身を落としていた初恋の人と再会し家に拾ってくる、という状況は現実では考えにくいものですが、人間らしい弱さを持った二人の関係は、とてもリアルで胸に迫るものがあります。

時を置いて二度、三度と読み返したくなる一作です。

 

吉原理恵子先生/『渇愛』

 

タイトル 渇愛〈上〉 (白泉社花丸文庫)
作者 𠮷原理恵子
発売日 1998/8
出版社 白泉社
定価 ¥576

 

エロ度 ★★★★★

シリアス度 ★★★☆☆

ギャグ度 ☆☆☆☆☆

ほのぼの度 ☆☆☆☆☆

糖度 ★☆☆☆☆

 

あらすじ

 

親の再婚により、中学生の時に兄弟となった和也と玲二。

両親の事故死を受け、和也は玲二の保護者となるが、未成年ながら繁華街・麻原の「顔」として君臨する玲二と平凡な大学生の和也では反りが合わない。

また、玲二は母を追い出し父の愛を奪った和也母子に対する嫉妬心に燃え、和也は玲二の傲慢さにうんざりしていた。

それでも、互いに反感を抱きつつ一つ屋根の下で暮らしてきた和也と玲二だが、玲二が和也の恋人・麻美を奪ったことで、二人の間には決定的な亀裂が生じた。

家を出ると言いだした和也と口論になった玲二は、激情に駆られて和也を強姦してしまい……

 

お知らせ担当4号のオススメポイント

 

古き良きBLの香りを残しながらも、耽美というよりはBLといったテイストで、執着攻め好きには非常に読みやすい一作です。

この作品の攻め・玲二は、まだ未成年にもかかわらず歓楽街の「顔」としてカリスマ性を発揮し、

女をヤリ捨て、裏の商売にかかわるなどやりたい放題です。

 

今の時代ではあまりに荒唐無稽な設定に思われますが、この作品が書かれた当時は『青の時代』のような少年犯罪を扱うドラマが制作された時代でもあったと知り、納得しました。

 

兄の恋人を妊娠させて捨てた挙句、兄を無理矢理自分のものにする……

蛮行の限りを尽くす玲二ですが、その非現実的なまでのカリスマ性と突き抜けた態度、若さ故の美しさと傲慢さが眩しくて、

いつしか危険で魅力的な攻めのように思えてきます。

 

何より、和也とのバランスが最高なんです!

 

身に降りかかった出来事だけ見ると不幸な巻き込まれ体質の和也ですが、玲二以上に神経の太い逞しい性格の持ち主。

怒りを感じた時にはぴしゃりと跳ね退け、時にはカッターナイフを持ち出して玲二に対抗します。

普通の青年のように見えて、その実したたかな精神と男たちを夢中にさせる魅力を持っている……

エキセントリックな攻めたちを受け入れる度量と包容力を持ち合わせた受けは、耽美の必須項目ですよね!

攻めがクズでありながら、実は受けが許してやっている……とも言える構図が、年下攻めという作品のもう一つの魅力を存分に活かしてくれる良作です。

 

斧原ヨーコ『チーキーモンキー』

 

タイトル チーキーモンキー 上 (BABYコミックス)
作者 斧原ヨーコ
発売日 2018/5/25
出版社 ふゅーじょんぷろだくと
定価 ¥729

 

エロ度 ★★☆☆☆

シリアス度 ★★★☆☆

ギャグ度 ★☆☆☆☆

ほのぼの度 ★★☆☆☆

糖度 ★★☆☆☆

 

あらすじ

 

アパレル勤務の千賀崎拓は、恋愛に対して真剣になれず、頻繁に交際相手が変わる残念イケメン。

ある日、飲み会で高校時代のテニス部の先輩・樹晴人と再会し、アドバイスを受けたことで彼女との関係が改善していく。

しかし千賀崎は未だに彼女に夢中になりきれず、ふとした瞬間に樹を思い出してしまうようになり……

一方の樹もまた、長年付き合ってきた彼女の浮気の気配を感じ、大事にされない千賀崎の彼女に自分を重ね合わせていたのだった。

学生時代は何となくお互いを避けてきた二人の距離が、ままならない恋の相談をきっかけにゆっくりと近付いていく。

 

お知らせ担当4号のオススメポイント

 

先に紹介させていただいた二作品と比較すると、この作品の千賀崎をクズ攻めにカテゴライズしてしまうのは可哀想かなとも思ったのですが、個人的にこれが今求めているクズ攻め!と感じたのでご紹介させていただきます。

 

如何にもアパレル会社員らしい現代的なイケメンの千賀崎は、恋愛に対して主体性がなく、女性から告白されてはそれを受け入れ、本気でないことを理由に振られて……を繰り返している残念キャラ。

 

高校時代の先輩・樹の回想では、スカした雰囲気の生意気な後輩として描かれており、体温の低い「悟り世代」の若者であることが分かります。

 

対する樹は、一見チャラついているものの、仲間と彼女を大切にするマイルドヤンキー。

好きになった女性に一途なものの、倦怠期に加えて彼女に浮気をされていることを察してしまい、千賀崎の彼女のことを他人事と思えずアドバイスします。

千賀崎の相談を受けるのは自分の彼女の想いを突きつけられるようで苦しいのに、後輩である千賀崎を思い遣り、また千賀崎の彼女を自分と重ね合わせ軌道修正を願うように助言を重ねる樹。

性格も恋愛観も何もかも違う二人ですが、男同士だから理解できることもあるのでしょう、樹の助言も虚しく千賀崎は次第に樹に惹かれていきます。

けれど、長く千賀崎の恋愛相談を受けていた樹には、それは信じがたいことで……

初めての真剣になれる恋にグイグイと迫っていく後輩と、自分の苦しい恋愛からそれを受け入れがたく感じる先輩との、つかず離れずのもどかしい距離感が絶妙!

クズ攻め×ヤンキー受けとは言いながらも、そのあまりにリアルな造形には、思わず身につまされてしまうこと間違いなしです。

まとめ

 

如何でしたか?

やりきれない生の痛みを感じさせるクズ、傲慢でキレッキレの年下攻め様、リアルな存在感の残念イケメン……

様々なクズ攻めをご紹介させていただきましたが、何か興味を惹かれる作品はありましたでしょうか?

冒頭でも申し上げましたが、クズ攻めの広がりは無限大。もしかしたら、無意識の内にクズ攻めを推している方も少なくないのではないかと思います。

是非お気に入りのクズ攻めを見つけて楽しんでくださいね!

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