この仲はBLじゃない…⁉ブロマンスの金字塔を読もう!【オススメ作品】

この仲はBLじゃない…⁉ブロマンスの金字塔を読もう!【オススメ作品】

 

こんにちは!お知らせ担当4号です。

突然ですが、皆さまはブロマンスという言葉をご存じでしょうか?

 

ブロマンスとは、

男性の仲間を意味する「brother(ブラザー)」と物語を意味する「romance(ロマンス)」を

掛け合わせた造語で、強い絆で結ばれた男性同士の関係性が描かれた作品のことを指します。

 

男性同士の深い友情がメインとなっておりBLでの男性同士の関係性とはまた違った魅力があり、

通常の友情物語としても楽しめる優れものです。

そしてBLジャンルではないため、ディープな腐女子もビギナー腐女子も等しく楽しめて、

万が一うっかり誰かに見られても人権をたもてます。

 

今回はそんなブロマンス作品の中から、特に「一冊完結」「図書館で読める」をテーマにいくつかご紹介させていただきます。

ブロマンス小説を読みながら読書の秋を楽しむのはいかがでしょう?

 

梨木香歩/『家守綺譚』

 

ブロマンス度★★

 

あらすじ

 

舞台は百年少し前の日本。

新米知識人で文筆業に携わる綿貫征四郎は、亡き友人・高堂の家守をすることになった。

四季折々の自然に囲まれた高堂家で、綿貫は魑魅魍魎や植物たちの心に触れる。床の間の掛け軸の絵からは、時折亡き親友高堂が現れて……

 

解説

 

西洋から新たな文明が入ってきた時代に古いものを愛する作家・綿貫を主人公とし、緑豊かな日本家屋を舞台として繰り広げられる心温まる物語です。

時代設定は19世紀末から20世紀初頭ということですが、さまざまな自然と綿貫の優しさにあふれ、外の喧噪とは切り離された高堂家は一種の聖域のようで、

特定の時や場を感じさせない不思議な雰囲気があります。

一話ずつ読むことのできる短編集ではありますが、全体を通して読むことで、自然との触れ合いの中で綿貫がどう高堂の死を乗り越え作家として成熟していくのか、

という成長譚として楽しむこともできる作品です。

 

江戸川乱歩/『孤島の鬼』

 

ブロマンス度★★

 

あらすじ

 

蓑浦は、同僚の初代と恋に落ち結婚を決意する。

元は捨て子であった初代は、結婚指輪のお礼にと、捨てられた時に持たされていた系譜図を蓑浦に贈った。

そんな折、家柄・収入・学歴の全てにおいて蓑浦に勝る、諸戸という男が初代に求婚する。

諸戸が実は同性愛者であり、自分に想いを寄せていることを知っていた蓑浦は、諸戸の求婚の目的は初代と自分の仲を引き裂くことにあるのではないかと思う。

その後、初代が自宅で殺害され、いつも系譜図を入れていた手提げ袋が盗まれたことで、蓑浦は諸戸を犯人として疑うが……

 

解説

 

ミステリーの名手であり、「エロ・グロ・ナンセンス」を得意とした乱歩が、その両者を融合させた傑作です。

緊迫感に満ちたスリリングな展開と孤島という閉ざされた空間が醸し出す息苦しさに圧倒され、一気に読み進めてしまうこと間違いなしです。

また、真実が明るみに出るにつれ、その猟奇的・退廃的な雰囲気に呑まれていくような感じさえあり、ホラー要素を兼ね備えた一作だなと感じます。

その一方で諸戸の、蓑浦への想いの純粋さや彼の生まれの不条理さに、思わず胸を打たれ、萌えを感じる腐女子は多いのではないでしょうか?

ブロマンス作品としてだけでなく、文学作品としてもマストな一冊です。

そして今回挙げているリブレ出版さんから出ているバージョンですと、

『In These Words』の 咎井 淳さんが表紙を描いております。

不気味だけどどこかセクシーで、表紙からすでにテンションが上がりますね。

 

寺山修司/『あゝ、荒野』

 

ブロマンス度★★★

 

あらすじ

 

暴力的な父から逃れるため床屋に住み込みで働いている青年・健二と、

幼い頃に父が自殺し、母に捨てられて育った新次。正反対の個性を持つ2人はひょんなことから出会い、

元ボクサーの堀口にしごかれて、共にプロボクサーを目指す。

強く奔放で野性的な魅力に満ちた新次を、内気な健二は兄のように慕うが……

 

解説

 

まだ戦後の名残のある時代の東京が舞台のこの作品は、生のエネルギーやギラギラとしたネオンにあふれた情景と、その光の裏にある薄暗さとの対比が魅力的です。

作者の寺山修司は「天井桟敷」の主催をしていただけあって、小劇場作品のような独特の雰囲気が物語全体に立ち込め、

まるで覗き穴から人々の生活を盗み見ているような心地にさせられる不思議な小説です。

作品の中には、さまざまな人々が抱えている生きる葛藤、孤独、絆が描かれていますが、その中でも特に健二と新次との関係は重要なもので、

いらだちや憧れ、友愛の入り交じった複雑な感情についつい腐女子センサーが働いてしまいます。

最初は自信がなくおとなしい青年だった健二が殻を破り、新次に己の存在を刻み付けようとするラストは、悲しいはずなのに妙に清々しく読後感の良い一作です。

 

三浦しをん/『風が強く吹いている』

 

ブロマンス度★★★★

 

あらすじ

 

高校時代、陸上選手としてインターハイを制覇しながらもある事件がきっかけで陸上をやめていた蔵原走は、万引き犯として逃走中に同じ大学の4年生・清瀬灰二につかまる。

走は成り行きで清瀬が住むボロアパート・竹青荘に住むことになったが、そこは実は走たちの通う、大学の陸上部の寮だった。故障が原因で競技から離れた過去を持つ清瀬は、箱根駅伝出場を目指して密かに機をうかがっていたのだ。

寮の住人たちには陸上経験のない者も多く、箱根駅伝出場は非現実的。最初は仕方なく話を合わせるため適当に付き合っていた走だったが……?

 

解説

 

寄せ集めの弱小チームで大きな夢を実現するという、スポーツものの王道です。

自らの身体で風を切って走る感覚やメンバーとの一体感がみずみずしい筆致で描かれており、これ一冊で箱根駅伝を新たな視点から楽しめます。

そして何より、灰二さんと走が強い絆で結ばれていく過程の、丹念な描写は腐女子なら垂涎間違いなし。もちろん、この2人以外の登場人物たちの間にもそれぞれ友情や嫉妬が見え隠れしていて楽しめます。

2006年に出版されて以来、漫画や実写映画、舞台にもなり、今年秋にはテレビアニメ化も決まっているこの作品。これを機に原作小説にも手を出してみませんか?

 

まとめ

 

数多くの作品の中から、今回は日本のブロマンス小説を4冊ご紹介させていただきましたが、

何か気になる作品はございましたか?

今回ご紹介できなかった小説以外の作品や海外のものなど、ブロマンスは無尽蔵。

これからもさまざまな「萌え」をご紹介できればと思います。

以上、ビギナー腐女子にもオススメのブロマンス小説4選でした。

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